07月28日2010年 |
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西オーストラリア州が豪州で最も経済が伸びている州−証券会社調査 |
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最近の調査で、西オーストラリア州が強い労働市場やインド、中国からの資源需要が増していることで、オーストラリアの中で最も経済結果を出していることが分かった。
オーストラリアの証券会社CommSec社が最近発表したオーストラリアの州や準州などのランキングで、1位が西オーストラリア州、2位が前回1位であった首都特別地域、3位は南オーストラリア州、4位は北部準州、5位はビクトリア州、6位はタスマニア州、7位はニューサウスウェールズ州とクイーンズランド州であった。
CommSec社のチーフ・エコノミストのクレイグ・ジェームス氏は、「このランキングは経済成長率、小売売り上げ、失業率、人口増加率など8項目の指標に基づいて評価した。 全体的にはすべての州や準州は堅調に推移していおり、世界の国々と比べてもトップクラスである。 基本的にはオーストラリアの経済は順調で、失業率も少なく、人口や投資の増加もよいレベルであると見ている。 しかし、オーストラリア全体で見ると経済は良いが、1位の西オーストラリア州と最下位のニューサウスウェールズ州とクイーンズランド州の間には大きなギャップがある。 その大きな理由はニューサウスウェールズ州とクインズランド州にいまだに世界的な金融危機の影響が残っていることである」と話した。 (Source:
ABC, 25/07/10 "WA economy roars as Qld, NSW snore")
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07月28日2010年 |
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今年上半期の収益が前年比13%増 − シドニー空港 |
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シドニー空港会社は高い旅客需要により今年上半期の収益が増加した。
同社の今年1月から6月までの、税と利息の支払い前の利益が約3億6,700万ドルとなり、前年同期より13%増加した。 同社は、「オーストラリアから海外に旅行する人が増えることによって、今後も利益が伸びていく。 またニュージーランド、アメリカ、中国、韓国などの主要なマーケットからの旅客も大幅に増加している」と話した。
(Source: ABC, 23/07/10 "Sydney Airport revenues fuelled by exodus")
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07月28日2010年 |
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保有するエア・パシフィック航空株の処理に苦慮 − カンタス航空 |
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フィジーのエア・パシフィック航空が過去59年間で最大の赤字を計上し、カンタス航空は保有する同社の46%の株式の売却先を探すのに苦慮している。
エアパシフィック航空は3月期の決算で、競争の激化、燃料コストの上昇、燃料価格ヘッジの損失により、前年度の520万Fドルの赤字から大幅に増えて6,530万Fドルの赤字を計上した。 この赤字の拡大により、カンタス航空は保有するエア・パシフィック航空株の適正株価を設定するのが困難な状態になっている。
エア・パシフィック航空株の売却については昨年9月からエア・パシフィック航空と協議しており、最近ではエア・パシフィック航空のナリン・パテル会長とデーブ・ファイガーCEOが5月にシドニーに来て、カンタス航空のアラン・ジョイスCEOと話をしている。
業界消息筋は、「カンタス航空が保有するエア・パシフィック航空株をほかの航空会社に売却することが困難である以上、フィジー政府に譲渡することが一番可能性が高い」と話す。 しかし、フィジー政府がオーストラリアの高等弁務官代理を追放するなど、このところフィジーとオーストラリアの政治的な関係が悪化しており、カンタス航空によるフィジー政府へのエア・パシフィック航空株の譲渡が難しくなっている。 フィジー政府は現在、エア・パシフィック航空が発行する株式の51%を保有している。
この6ヶ月間、ジェットスター航空やバージンブルー航空の長距離線子会社のVオーストラリア航空が、相次いでフィジー/オーストラリア線に参入しており、エア・パシフィック航空が赤字を止めることがさらに困難になって来ている。 2機のB747-400、1機のB767、3機のB737のリース機を保有するエア・パシフィック航空に、財政に乏しいフィジー政府から十分な資金が回っておらず、カンタス航空による投資がエア・パシフィック航空の将来を握る需要なポイントとなっている。
Vオーストラリア航空は昨年12月からフィジーに広胴機のB777でデイリーで運航しており、ジェットスター航空は現在シドニー/ナンディ間をA320で運航し、将来的にはデイリーでの運航を望んでいる。 (Source:
SMH, 14/07/10 "Qantas stranded with stake in loss-making Fiji airline")
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07月21日2010年 |
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バージンブルー航空の株式の取得を検討 − ニュージーランド航空 |
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ニュージーランド航空が、オーストラリアで2番目に大きい航空会社バージンブルー航空との関係を固めるために、株式の取得を検討している模様である。
航空業界の情報筋によると、「両社が申請しているオーストラリアとニュージーランド間の提携に関して審査機関から支援の暗示を受け取ったことで、国営のニュージーランド航空はバージンブルー航空の15%の株式の取得を望んでいる。 バージンブルー航空の株式を取得することは、ニュージーランド航空にとって論理的な第一歩の行動である。 提携関係を構築する際の通常の方策である。 また、今後の景気低迷や業界再編制のために、他社の株式を取得することは戦略的なことで、急成長するアジア市場に対応するためには、長期的にはバージンブルー航空とカンタス航空が提携先の候補なっていた。 一方、バージンブルー航空にもメリットがある。 オーストラリア国内の競争の激化や、長距離路線専門の子会社Vオーストラリア航空の赤字が続いているからである」としている。
一方、ニュージーランド航空側は、「バージンブルー航空の15%の株式を取得するにはオーストラリア自由競争・消費者委員会(ACCC)や外国投資審議会(FIRB)の許可が必要で、今の段階での取得はない」と話したが、今後もこの戦略的な株式の取得の可能性はないのかとの質問には答えていない。
両社は5月にオーストラリアとニュージーランド間の提携計画を発表しており、ニュージーランド国内の各空港から便数の減少や運賃の値上げにつながるとの反対があるが、アナリストたちは高い確率でオーストラリア自由競争・消費者委員会やニュージーランド政府運輸省の許可が得られると見ている。 (Source:
SMH, 16/07/10 "Air NZ mulls 15% share of Virgin Blue")
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07月21日2010年 |
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シドニー線の運航を再開 − モーリシャス航空 |
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モーリシャス航空は18ヶ月間の運休のあと7月6日からシドニー線の運航を再開する。 これによってオーストラリアへの便数が2倍となる。
再開するシドニー線はメルボルン経由の週1便で、現在メルボルン経由で運航しているパース線は、メルボルンを切り離してパースの折り返しとなる。 シドニー線もパース線も使用機材はA340-300。 モーリシャス航空はシドニー空港にとって38番目の国際線航空会社となる。 (Source:
Australian Aviation Express, 12/07/10 "Air Mauritius lands in Sydney")
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07月21日2010年 |
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B787(ドリームライナー)の納期が早まる − カンタス航空 |
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カンタス航空は、最初のB787(ドリームライナー)の納期を早めて2012年半ばにすることでボーイング社と合意した。
発注しているB787のうち8機の納期を2年早めて2012年になったとしている。 それらはジェットスター航空の噂されている南ヨーロッパ線に投入される予定で、また同社のアジアのネットワークの構築にも使用される。 同社のアラン・ジョイス社長は、「最初の15機のB787はジェットスター航空に振り分けられ、ジェットスターが現在使用しているA330-200はカンタス航空に戻され、カンタス航空のB767-300ERは退役させる。 ジェットスター航空が使用するのはB787-8型で、2クラスの客席で総座席数は313席である。 B787の納期予定は2012年に8機のB787-8型、その後7機のB787-8型、そして2014年からは35機のB787-9型の納入が始まる。 発注している50機のB787(ドリームライナー)は、運航コストと整備コストが低く、燃料効率も高くて、環境への影響についても大きく改善されており、カンタス航空とジェットスター航空にとっても大きなメリットがある」と話した。 (Source:
Travel Today, 14/07/10 "Qantas brings forward 787 deliveries") |
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07月14日2010年 |
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オークランド空港がクイーンズタウン空港の25%の株式を取得 − NZ |
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ニュージーランドのオークランド国際空港会社が、クイーンズタウン空港の25%の株式を2,770万NZドルで取得する。 そして、株式の保有率を35%まで引き上げるオプション権利もあるとしている。 クイーンズタウン空港は現在、ニュージーランドで第4番目に国際旅客が多い空港である。 (Source:
Airacargo Asia-Pacific, 08/07/10 "Auckland, Queenstown in airport
alliance") |
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07月14日2010年 |
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バージンブルーとニュージーランド航空の提携に反対−NZ各空港 |
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バージンブルー航空とニュージーランド航空によるオーストラリアとニュージーランド間の提携計画に対して、便数が減り、運賃が高くなる懸念があるとして、ニュージーランドの各空港が激しく反対している。
それらの空港は地方の空港が大きな打撃を受けるとして、この提携に反対するキャンペーンを始め、消費者委員会に路線ごとに提携を検討するように要請している。 主要な航空会社ではシンガポール航空の子会社タイガー航空だけがこの提携に反対しており、カンタス航空はこの提携には反対していない。
バージンブルー航空とニュージーランド航空は今年5月に、オーストラリアとニュージーランド間の路線においてカンタス航空とジェットスター航空への対抗を強化するとして、路線協力、収入分配、商品開発、共同運航、マイレージなどについての提携を発表した。
オーストラリアの空港では唯一ケアンズ空港がこの提携に懸念を示しており、ケアンズ/オークランド線をこの提携から除外するように求めている。 同空港は、「主要航空会社3社のうち2社が提携することで、市場競争が大きく損なわれる」と懸念している。
この提携計画の申請に関しては、オーストラリア自由競争・消費者委員会とニュージーランド運輸省が今年の末に結論を出す予定である。 (Source:
The Age, 12/07/10 "Airports oppose Virgin, NZ link")
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07月14日2010年 |
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5月のオーストラリアの貿易収支は過去最高の黒字 |
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オーストラリア統計局の発表で、5月のオーストラリアの貿易収支が鉱物資源の輸出価格の上昇と、金と農産物の好調な輸出に支えられて過去最高の16.5億ドルの黒字となった。 これは4月の11.2億ドルに続いて2ヶ月連続の黒字となった。 エコノミストたちの予想の平均は5億ドルの黒字で、この大幅な黒字に一様に驚いていた。
この黒字増加の要因は、輸出が6%増加して247億ドルとなり、4%増加して231億ドルとなった輸入よりも上回る結果となった。 輸出品目別で大きく輸出量が増加したのは、特に穀物が増えた農産品で、11%増えて23億ドルになり、非貨幣用の金も66%増えて19.3億ドルとなった。 そして、石炭価格が10%、金属鉱石の価格も3%値上がりした。
一方輸入は、特に家電の輸入が28%増えた消費財が4%増加して55.5億ドルに、民間航空機の輸入額が61増えた資本財が10%増えて43.4億ドルになった。
6月の統計では、中国が輸入、輸出ともオーストラリアにとって最大の貿易相手国となり、2位は日本、3位はアメリカ、韓国、UK、シンガポール、インド、ニュージーランド、タイと続く。 (Source:
ABC, 06/07/10 "Trade surplus soars past expectations")
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07月07日2010年 |
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ニュージーランドの景気回復は予想より遅れる − NZ財務省 |
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ニュージーランド政府財務省は、「ニュージーランド経済は来年に渡って緩やかに回復していくことになり、今年5月に予想したスピードよりも遅れる」と話した。 また同省が発表した月例報告書では、今年第2四半期の小売業の売り上げを含めた経済成長は、引き続き個人消費が弱く、輸出も酪農製品の減少で低くくなる模様であるとしているとしている。 この月例報告書には今後の回復予想は記載されていない。
ビル・イングリッシュ財務相と中央銀行のアラン・ボラード総裁は、2008年から2009年始めにかけて過去30年で最悪の景気後退に入ったあと、経済の回復には時間がかかると予想している。 そして、イングリッシュ財務相は今年5月に、今年のニュージーランドの国内総生産は3%になると予想していた。 同省は昨日、「今年の第1四半期は個人消費や投資が比較的弱かったが、輸出は好調であった」としている。 (Source:
the Age, 06/07/10 "NZ growth may be lower than forecast")
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07月07日2010年 |
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5月の豪州国内線の定時運航率の最高はカンタス航空 |
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連邦政府のインフラ・運輸・地域経済局(Bureau of Infrastructure, Transport
and Regional Economics)の最新の統計によると、今年5月のオーストラリアの国内線航空会社の定期運航到着率は平均で85.7%で、出発率の平均は87.5%となっており、キャンセル率は0.8%となった。
この統計に参加しているのはカンタス航空、ジェットスター航空、カンタスリンク、リジョナル・エクスプレス、スカイウェスト航空、タイガー航空、バージンブルー航空である。 ちなみに、昨年5月の定期運航到着率は86.9%、出発率は87.2%、キャンセル率は1.2%であった。
5月の主要国内線航空会社の中で定期運航出発率の最高はカンタス航空の89.7%で、ジェットスター航空の86.9%、バージン・ブルー航空の86.4%、タイガー航空の78.6%と続く。 地方路線ではリジョナル・エクスプレスが88.9%、カンタスリンクが87.9%、スカイウェスト航空が87.1%となっている。
主要国内線航空会社の定期運航到着率の最高もカンタス航空で88.7%、ジェットスター航空が86.7%、バージンブルー航空が85.4%、タイガー航空が77.8%となり、
地方路線ではスカイウェスト航空が86.6%、カンタスリンクが84.8%、リジョナル・エクスプレスが83.5%の順となった。
5月のキャンセル率の最高がバージンブルー航空の1.2%で、最低はリジョナル・エクスプレスの0.1%であった。
(Source: Aircargo Asia-Pacific, 22/06/10 "Qantas best for on-time
performance") |
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07月07日2010年 |
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ケアンズが豪州で最も人口増加率の高い都市−豪統計局 |
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最新の統計で、クイーンズランド州遠北部のケアンズがオーストラリアで最も急成長している都市であることが分かった。
オーストラリア統計局(ABS)のレポートによると、2004年から2009年の間に2万5,000人が移り住み、人口増加率が3.8%となりオーストラリアで第1位となった。 2位はゴールドコーストの3.3%で、その次はサンシャインコースト、西オーストラリア州のパースと続く。
社会人口学者であるジェームス・クック大学のスー・バンダラナイケ教授は、「ケアンズのゆったりしたライフスタイルと住宅を取得しやすいのが人口の増加につながっている。 オーストラリアの南東部の州の一部の地域のような人口の密集もなく、潜在的な可能性があり、トロピカルなライフスタイルや物価が手ごろなところが魅力的である。 しかし、人口が増えることには問題もある。 基本的なインフラを整備する必要があり、交通も大きな問題となる。 今後若い世代が増えることによって、子供の学校を増やすことも検討しなければならないし、住民の高齢化も考えてもっと病院が必要となってくる」と語った。
ケアンズの現在の人口は14万7,000人である。 (Source: ABC, 01/07/10 "Cairns
named Australia's fastest growing region")
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